ユーミン(松任谷由美)の魅力とは
ユーミンの音楽の特徴について
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ユーミンの音楽の特徴について
□ 音程について
・あるアルバムのレビューにこんな記事をみかけました。音楽を専門的に批評できる人ではないかと思うのですが‥
----- 当時としては音の使い方がとてもユニーク、具体的に言うとメジャー7のコードを実にうまく使った最初のミュージシャンと言ってよいと思います。音だけでなく、歌詞に込められた思いも今のユーミンの原点と言ってよいと思います。松任谷由美のファンの方には是非とも聴いて欲しいアルバムです。( 引用先はこちらです。)
 さらにネットで検索すると、
----- 私たちの心を操る人、それはユーミンこと松任谷由美である。荒井由美の時代から、Yumingの音楽はずっと私たちの心を捉えて離さない。それは一体なぜだろうか?  第一に、彼女のレトリック(詩)には、他の歌手にはない魅力がある。窓から見える何気ない光景。ある一コマをモチーフに、恋心や恋への不安などを絵画的な眼で表現した輝きがある。だから彼女の歌を聴くうちに、その光景がお仕着せでなく、自然に鮮やかに脳裏に浮かび上がってくるのだ。ユーミンは、美大で日本画を専攻したという。この経験が、日の光や水の影というどこにでもある情景に命を吹き込むのだろう。
 雨音に気づいて 遅く起きた朝は 
 まだベッドの中で 半分眠りたい 
 ストーブをつけたら 曇ったガラス窓
 手の平をこすると ぼんやり冬景色
ところで、芸術と脳発達の関係がScience誌に発表された。MRIを用いて脳を調べると、絶対音感を持つ人は、脳の左側の側頭葉後部が右側より大きいことが明らかになったのである。
(引用先は こちらです。)
 やっぱり、そうなんだ。このメロディーは、普通の人は違うんだ、ということまではわかるのですが、いざ、専門的にどうなのかというと、けっこうむずかしそうです。
 まずは、十二平均律から。
十二平均律とは、一オクターブを12等分した音律である。隣り合う音の周波数比はで、 これは西洋音楽の半音にあたる。
一般的に、2音が単純な周波数比にある時、美しく響く状態になる。このような音程を純正音程と呼び、調律法ではこれを利用して音階を定める。例えば、ドとソの幅にあたる完全5度は、2:3(1.5倍)の周波数比である。また、1オクターブは1:2(2倍)となる。しかし、このような純正音程で通常の西洋音階は作成しようとすると矛盾がおこる。例えば、完全5度は12回上方に積み重ねると、12種類全ての音を経由して7オクターブ上の音程に到達する。しかし、周波数比の3/2は12乗しても2の7乗にはならない。このように、ある音程(例えば5度)を全て純正に保とうとすると、他の音程(例えばオクターブ)が純正にならないといった現象が避けられない(ピタゴラスコンマ、シントニックコンマ参照)。 こういった矛盾を解決するため、歴史上様々な調律法が試みられてきていて、その一つが十二平均律で、それに先行するのが純正律やウェル・テンペラメント(英語Well-Tempered、ドイツ語 wohltemperiert)などの古典調律である。
 次に和音について。
高さが異なる複数の楽音が同時に響いた音を和音(わおん、英 chord、独 Akkord)と呼ぶ。

古典的な西洋音楽の音楽理論では、三和音を基本として考えることが多く(実際の音楽では2音だけが同時に鳴ることもあるが、これらはすべて三和音のいずれかの音が省略されたものと考える。)、ポピュラー音楽では四和音を基本として考えることが多い。

そして、和音の種類について。
□ 三和音について
 ある音(根音という)と、根音の3度上の音(第3音)と、根音の5度上の音(第5音)の3つの音から成る和音を三和音(英triad、独Dreiklang)という。三和音には、長三和音、短三和音、増三和音、減三和音がある。 上記の三和音の一覧は次の通りである。コードネームは C を根音とするときのものを表記する

□ 七の和音(四和音)
三和音に、根音の7度上の音(第7音という)を加えた和音を、四和音(英four notes chord)または(より一般的には)七の和音(英seventh chord、独Septimenakkord)と呼ぶ。
結局、短三長七の和音(基準となる三和音:短三和音、第7音の根音からの音程: 長7度 )を英語ではマイナー・メイジャー・セブンスという。コードネームはCmM7、Cm maj7、C-△7。
 いかがでしょうか?コード記号はなんとなく理解できるのですが、理論は大変ですね。
半音数と周波数の関係については、こちらです。ドは220Hz、12音程上のドは440Hzです。

 上記からA=220Hzのドに対するミ(長三度)に就いて、自然倍音(275Hz)を基準(=100)とした場合の平均律とピタゴラス音程との違いを見てみると、平均律のミは0.79%自然倍音より高く、ピタゴラス音程は1.25%自然倍音より高いことが判る。バイオリンの弦長を約30cmと考えれば、これらは約2.4mmと3.75mmに相当する違いとなる。  なお平均律とはオクターブ内の12半音を「幾何」級数的に等分したもので、半音の違いは「どこでも」2の12乗根(2^(1/12)) =1.059463094、即ち、約6%の違いになっている。(年金利6%の複利で12年で二倍になる、というの同じ考え方)

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